育休後の働き方は?

―― 女性管理職が年々増えているということは、(16)妊娠中や育児休業、育休後の復帰制度も充実していそうですね。

乙崎 客室乗務員が長く働くことをサポートする制度が整っているため、育休を取得した客室乗務員はほぼ全員復帰しています。

 育児休職は、最長で子どもが満2歳に達する日が属する月末まで取得できます。客室乗務員は、毎日決まった時間で飛行機を降りて退勤するわけにいきませんから、時短勤務の制度はありません。その代わり、子どもの小学校3年生修了時まで、出勤日数を5割、7割に減らせる短日数勤務の制度を利用できます。5割勤務だと、だいたい月に10日間、長距離国際線を含めた2~3本のフライトで仕事をするイメージです。泊まり勤務の日だけ、ご家族に子どもを見てもらうという方が多いですね。30代になると子どもの年齢や有無にかかわらず、9割の短日数勤務を利用でき、40代になると、子どもの年齢や有無にかかわらず、5割、7割の短日数勤務を利用できます。

 子育て中にフルタイムで働く社員には、有給休暇とは別に月に3日間好きなタイミングで休暇を取得できる「育児日」の制度も。また、家族に育児のサポートを頼れない社員のために、託児、ベビーシッターサービス利用時の補助や割引などもあります。

―― ということは、(17)平均就業年数も長いのですかね?

乙崎 平均就業年数は組織の構成人数によって大きく変わるので一概には言えませんが、全体で13.8年です。男性は20.6年、女性は9.9年です。以前は、客室乗務員は結婚や出産を機に退職するというイメージがありましたが、今は子育てをしながら働くことをサポートする制度がたくさんあるため、年々、女性の離職率が下がっています。

―― (18)転勤制度なども気になります。

乙崎 客室乗務員としての転勤はありません。勤務地は東京がメインで、大阪というケースも一部あります。一定期間、研修という形で海外に行くことや、マネージャーとして海外の拠点に赴任することはありますが、一定期間で転勤する制度はありません。

―― 女性にとって働きやすい仕組みがいろいろと準備されているのですね。(19)さらに「一押し」の福利厚生はありますか?

乙崎 福利厚生は社員を支える大切な制度ですので、どの制度も自信を持って設定しています。一般企業と同じ一通りの福利厚生は整っています。

―― 最後に、(20)そんなANAの社風を一言で表現してください。

乙崎 個人的な捉え方になりますが、風通しがよく、あたたかい会社です! いろいろな方のエントリー、お待ちしています!

取材・文/川辺美希 撮影/花井智子