今も昔も、学生に人気の広告業界。クリエーティブで面白い仕事に憧れて志望する人も多い一方で、とにかく忙しいというイメージも。今回は、大手広告代理店の博報堂とメディア部門を担う博報堂DYメディアパートナーズの新卒採用について、人事部の山本桃子さんに聞きました。後編は給料や残業時間、有給休暇などについて聞きました。

 前編では求める人物像や選考過程などについてお話を伺いました。後編では給料や残業時間、有給休暇や異動、転勤など入社してからのことについて、学生に代わって日経doors編集部が徹底取材をしてきました。

「フリバカ」「プラ休」……さまざまな休暇制度を用意

日経doors編集部(以下、――) いきなりですが、就職活動中の学生が本当は聞きたい、けれど正面切ってはなかなか聞けない(10)給料と残業時間、有給休暇について、教えてください!

山本 初任給は、採用サイトでも公表していますが、2018年度の実績で年俸342万円+超過勤務手当+業績賞与です。

―― なるほど。では有給休暇の消化率と残業時間についてはどうですか?

山本 有給消化率と残業時間は公開していないんです。ただ、有給に関する制度でいうと、1年に2回、5連続営業日の休みを取れる「フリーバカンス」制度があり、多くの社員が取得しています。

―― 年に2回の長い休暇は魅力的ですね! 他にも有給消化率を上げるような工夫をしているのでしょうか?

山本 はい。月に1度は必ずプラス1日の休暇を取得する「プラ休」という制度もあります。制度やアイデアを試行錯誤しながら、引き続き取得率を上げる取り組みを行っています。

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ人事部の山本桃子さん。「有給休暇の消化率が上がってきています」
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ人事部の山本桃子さん。「有給休暇の消化率が上がってきています」

―― 残業時間も、やっぱり多いんですか?