社員が学生と1時間語り合う
浅野 選考方法で特殊なものはありませんが、2次面接と3次面接の間に「One to One」という、学生1人と現場の社員1人が語り合う機会を設けています。30分~1時間ほど、学生の質問に応じて、社員が社風や仕事内容、仕事のやりがいなどを伝えます。アサヒビールをより深く知ってもらうことで入社後のミスマッチを防ぐために実施しますので、選考には関係ありません。
―― それは学生にとってありがたいことですね! 2次面接と3次面接の間ということは、それなりに学生の人数はいますよね。参加される社員さんは大変じゃないですか?
浅野 じっくりと話をするのである程度の時間が必要ですが、ぜひ会社の魅力を知ってほしいと、One to Oneに参加したいと手を挙げてくれる社員が多いんです。仕事についてだけでなく、制度のことや、面接中に面接官に言われて気になったことなど、ざっくばらんに何でも聞いてほしいという姿勢で臨んでいますね。
―― その成果はどうですか? 内定辞退が減りましたか?
内定したら社員が直接「おめでとう」と電話
浅野 ミスマッチが減ったと思います。学生さんたちが入社する頃には社風や仕事内容をよく理解してくれています。内定が決まった学生には、One to Oneを担当した社員から自発的に「おめでとう! これから一緒に頑張ろう!」という電話をかけているケースも多いです。
―― 直接電話がかかってお祝いされるなんて、うれしいですね! (2)採用過程で特に気を付けていることはありますか?
浅野 One to Oneもそうですが、ミスマッチをなくすための取り組みには力を入れています。毎年、エントリーが始まる2~3月に、学生さんに会社を知ってもらうための座談会を開催しています。1回の開催で参加する人数は、学生が90人程度と、若手・中堅の社員が8人ほど。学生10人に対して社員1人が語り合うスタイルで、社員1人当たり20~30分話をします。1日の開催で2~3人と座談会をするイメージです。会社説明会よりも、会社についてのよりリアルな話を聞くことができます。
―― 学生に会社への理解を深めてもらうためのイベントが手厚いんですね。では、(3)アサヒビールとしては、どんな学生を採用したいですか?