ビールや飲み会が大好き、男社会でパワフルな体育会系のイメージが強いビール業界。新卒で応募するのも、スポーツにいそしんできた学生が多いと感じている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、30年以上にわたりビール好きに愛される「アサヒスーパードライ」を主軸に、アルコール飲料を手掛けるアサヒビールを取材。後編では経営創造本部人事総務部の浅野健太さんに給料や残業時間について教えてもらいました。

 アサヒビール/就活20の質問 飲めない人もOK(上)では求める人材像について聞きました。後編では給料や残業時間、有給休暇や異動、転勤など入社してからのことについて、学生に代わって日経doors編集部が徹底取材をしてきました。

年に2回、記念日を休暇にできる制度

日経doors編集部(以下、――) 学生が聞きたくても聞きづらい質問、(10)給料や働きやすさについて教えてください! 社員の給料はどれくらいですか? また、どのような基準で上がっていくのでしょうか。

浅野健太さん(以下、浅野) 給料は新卒時、大学卒で月給22万1500円、大学院修了の方は月給23万6500円です。社歴や、役職が上がるにつれて給料も上がります。

―― 働きやすさについてもお聞きします。有給消化率はどのくらいですか?

浅野 有給消化率は公表していませんが、平均取得日数は12.2日です。社内には休暇を取得しやすい空気がありますね。年次有給休暇とは別に、年に一度、最長6日間取得できるリフレッシュ休暇や、年に2日間、好きな記念日に取得できるメモリアル休暇の制度もあります。土日とつなげて取得して連休にしたり、リフレッシュ休暇と有給をつなげたりして、制度を活用している社員は多いですよ。

経営創造本部人事総務部の浅野健太さん。「社員が使えるシェアオフィスが複数あり、営業先から直接帰ることも」
経営創造本部人事総務部の浅野健太さん。「社員が使えるシェアオフィスが複数あり、営業先から直接帰ることも」

―― では、(11)平均残業時間はいかがですか?

浅野 残業時間は、月平均21時間です。

―― 残業を減らすための取り組みはされているのですか?

浅野 残業時間は、最近減ってきていますね。会社としては、在宅勤務やシェアオフィスを活用して効率的に働くことを推奨しています。シェアオフィスの利用はかなり進んでいますよ。

―― シェアオフィスは全国にあるんですか?

浅野 会社が提携していて社員が使えるシェアオフィスが、首都圏中心にあります。社員の負担額はゼロです。外回りなどで外出した後、オフィスに戻って仕事をするのは非効率というときに、移動先の近くのシェアオフィスで少し作業をしてから帰宅する、という使い方が多いですね。

―― それは便利ですね! (12)こういった、残業や待遇など、働きやすさについて質問をしてくる学生は印象が悪いですか?