グループ内のどんな仕事でもホスピタリティは必須

―― (3)では、こういう人を採用したいという人物像はありますか?

木村 今、働いている社員を含めた人材の方針として「自律創造型社員」を目指すべき社員像としています。我々社員が持つべき資質と、学生の皆さんに求める資質が共通であるという認識を持って採用活動を行っています。

 自律創造型社員とは、自分自身でとにかく考えて行動できる人。自分が持っているスキルを認識してさらに伸ばしていける力や、お客様に言われたことを手配するだけではなく、お客様自身も気づいていない課題を見つけて行動できる資質を重視しています。ただ、学生の皆様にそれをすぐに求めるのは厳しいかもしれませんので、もっとかみ砕いた人材像で言いますと、ホスピタリティのマインドのある方。JTBグループでは、どの業務でも人と接する仕事が発生しますので、お客様のためにというホスピタリティのマインドは必要だと感じています。

―― (4)反対に、採用したくない人はどんな人ですか?

木村 幅広い事業を展開していますので採用したくない方という基準はありません。ただ、仕事の中でお客様に対して、また社内のコミュニケーションも多いので、人と接するのが苦手という方は、もしかしたら私たちの会社に入社いただいても楽しくないかもしれません

面接の服装、メイクは合否に影響しない

―― (5)選考過程で気になるのが学歴や応募時の年齢ですが、そういったことは採用に関係ありますか?

木村 学歴は合否に関係ありません。例えば株式会社JTBの新卒採用に関しては、2020年4月入社の場合、2016年4月から2020年3月の間に学校を卒業する方で、アルバイトを除く職歴がない方を対象としています。会社やコースによって異なりますが、基本的には総合職は四年制大学・大学院を卒業または卒業見込みの方、基幹職は、四年制大学・大学院・短大・専門学校を卒業または卒業見込みの方が対象です。

―― (6)就活中の女子学生が特に気にするポイントですが、服装やメイクは選考に影響がありますか?

木村 採用で定めている規定はありませんし、服装やメイクは合否に影響しません。JTBでも最近は、学生の皆さんにクールビズスタイルでお越しくださいとお伝えしています。ただ、法人事業、個人事業ともにお客様に正対していく仕事ですので、TPOに応じた服装であれば問題ないと考えています。

―― 学歴は合否に関係ないとのことでしたが、(7)社内で学閥や、この大学の出身者が多いということはありますか?

木村 JTBグループは、全国で幅広く文系、理系問わず採用をしていますし、入社後も社員はそれぞれ、学校や学部を問わず各種人材制度を使って活躍していますので、学歴も出身校の偏りもありません。

「グループ内どの業務でも人と接する仕事が発生します」
「グループ内どの業務でも人と接する仕事が発生します」