周りには大勢の男性がいるはずなのに、なかなか恋愛に発展しない「いい人がいない問題」。どうすれば結婚につながる男性とめぐり会えるのでしょうか。読者のお悩みを聞いた編集Iが、早稲田大学教授で「恋愛学」の講義を行う森川友義さんに解決策を聞きました。男運が悪いと悩む読者に贈る森川さんのアドバイス、必読です。

今回のお悩み
Q.男運がないことが悩みです。自分に声を掛けてくるのは、好みではない人ばかりで、いいなと思う人がなかなか現れない。また、少しいいなと思っても、すぐに体の関係になってしまい、それっきりということもしばしば。どうすれば、理想の人とお付き合いして、結婚することができるのでしょう。(27歳、設計事務所、営業)
「ちょっといい人」とはすぐに体の関係を持ってしまうAさん。一体どうすれば…

「いい人がいない問題」、原因は?

日経doors編集部(以下、――) 設計事務所で営業職に就いているAさんは、現在27歳。男運がなく、なかなか「いい人」に出会えないそうです。どうすればいい人と出会えますか?

森川友義教授(以下、森川) まずは、恋愛の基本からお話ししますね。最初に考えてほしいのは、自分の「魅力度」です。100点満点で、あまりモテなければ10点、平均なら50点、頻繁に告白されるなら90点。もし点数付けが難しかったら、女性が100人いたら何番目くらいにモテるのか、自分に順位をつけてみるのもアリかな。

―― Aさんは過去に恋人がいたと言っていたので、80点くらいだと思います。

森川 本当に80点でいいですか? 実は、世の女性の多くが自分に高い点数をつけてしまっているんですよ。実際の点数は60点なのに、自己評価は80点。すると70点の男性が現われても、Aさんのように「いい人ではない」と思ってしまうんだよね。

―― え! ということは、Aさんは自分に正しい点数をつけていないということですか?

森川 まずは、今まで自分に興味を持ってくれた男性を振り返ってみること。男性は自分を映す鏡だから、その男性の点数と自分の点数にそう差はないんです。おのずと自分の点数が分かりますよね。大したことがないと思っていた相手でも、実は自分とは釣り合いが取れた男性だったかもしれません。

 でも、これだけは覚えておいてください。大切なのは高い点数の男性を追うことじゃなくて、自分に合う男性を見つけること。自分の魅力度を正確に判断すれば、実は周りに「いい人」がたくさんいることが分かりますよ。せっかくいい人が声を掛けてくれていたのに、みすみす逃していた可能性もあります。

―― ただ、もしAさんが60点だったとしても、80点の男性をいいなと感じて、お付き合いしたいと思ったら、どうすればよいのでしょうか。

森川 残念ながら、理論的に考えると難しいかもしれません……。恋愛学には「恋愛均衡説」という説があり、99点の男性は99点の女性と、80点の男性は80点の女性と、60点の男性は60点の女性と恋人になると言われています。人間は自分を安売りしないようにできているから、どうしても同点の男女でカップルになるケースが多いんですよ。そう考えると、80点の男性が60点のAさんに興味を持つ可能性は低いかな。

必ずしも「モテ度が高得点」の人を追うのはいいことではなく、「自分にピッタリな人」を見つけるのが得策という

―― そんな! ただAさんはマネージャー職で、年収はなんと1000万円クラス。それはプラスになるのではないでしょうか。

森川 男性の場合は五感で恋をしているから、年収はほとんど関係ないんですよ。まず目で見て相手の外見をチェック(視覚)。声をかけて情報を聞き(聴覚)、距離を縮めて「親密ゾーン」と言われる50センチ以内の輪の中に入る。ここで相手の体臭を嗅ぐことができるよね(嗅覚)。嫌な匂いがしなければ血縁関係が近くはないということが本能的に分かり、この女性なら丈夫な子孫を残せると判断する。さらに手をつなぎ(触覚)、キスをして(味覚)、相手の体や口内に付着した菌との相性を確かめる。これが男性のチェックポイントなんですよ。逆に「自分がこれだけ稼いでいるから、相手も同じくらい」と求めてしまうと、かなり恋愛は難しくなります。

―― 年収1000万円の男性を見つけるのはそんなに難しいんでしょうか。

森川 日本で年収を1000万円以上稼ぐ人は、3~4%と言われています。そしてそのほとんどが既婚者。現在の日本の平均年収は400万円台っていうことを考えても、1000万円を稼ぐ人がいかに少ないかが分かりますよね。女性は出産をすると一時的に経済活動を行えなくなるから、年収で相手を選びたくなる気持ちもよく分かるけど……。自分を基準にして相手にもっと高いものを望む「ベースライン思考」は女性にありがちですが、それを持ち込んでしまうと、結婚は遠のいてしまうんじゃないかな。