女性からデートに誘う3つの「戦略的テクニック」

―― でもBさんはシャイな性格のようです。過去に付き合ったのも1人だけ。どうやってデートに誘えばいいのか分からないそうです。

森川 そういうときは、次の3つのテクニックを試してみてください。1つ目は、「戦略的服従」です。例えば相手がパソコンに強い場合は、「エクセルの使い方が分からないんですけど、○○さん得意でしたよね。教えてもらえませんか?」と相手の得意分野を絡めて声をかける。そうすれば1回目のデートができると思います。

 その後、「本当に助かりました、お礼にランチでも」と言って女性がおごれば2回目。借りを作ってしまったと感じた男性が「じゃあ今度は僕が」となれば3回目です。得意分野が分からない場合は、「兄弟が来週誕生日で小物を買いたいんですが、男性の好みがよく分からないので付き合ってもらえませんか?」と言うのも一つの手ですね

 2つ目は、「おまけ戦略」です。相手が好きなジャンルを事前に調べておいて、「○○のチケットを2枚もらったのですが、よかったら一緒に行ってもらえませんか?」とデートにおまけをつける。そうすれば自分のポイントを上げることができ、デートにもつながります。

 3つ目は、少しテクニカルな「ダブルバインド」。相手にノーと言わせない会話方法です。まず「○○さんはA店とB店、どっちがいい?」と聞き、答えが返ってきたら「来週か再来週、どっちがいい?」と質問を重ね、最後に「それなら○日に○店ね」と決める手法です。相手は自分で選んでいるような錯覚に陥るため、話がスムーズに進みますよ。

デートの会話で使える「さしすせそ」と「あいうえお」

―― 相手の得意分野や好みに合わせて誘うことが大事なんですね。実際にデートをしたときに、好意を抱いてもらえる方法はありますか?

森川 デートでは、相手を褒めることと、自分が褒められたときにうまく切り返すことが大切です。褒めるときは、俳優の石田純一さんの「さしすせそ」と、森川の「あいうえお」が有効ですよ。石田さんの「さしすせそ」は、「さすがですね」「知らなかった」「すてきですね」「せっかくですから(連絡先を交換していただけませんか?)」「そうなんですね」を繰り返す。石田さんは実際にこの言葉を意識して使われているようです。これで相手の承認欲求を満たすことができます。

 森川の「あいうえお」は、「ありがとう」「いいですね」「うれしいです」「えらい!」「おもしろい」。ジョークを言ったときに「おもしろい!」と褒められると喜ぶ男性が多いので、特に「お」は使えますよ。では逆に自分が褒められたときは、どんな言葉で返すのがいいと思いますか?

―― 私はいつも、恥ずかしくなって「いえいえ、そんなことないです」と言ってしまいます。

森川 それはもったいない!女性の場合は「恐れ入ります」と返すのがおすすめです。せっかく褒めたのに否定されてしまうと、男性も悲しい気持ちになってしまいます。この決まり文句だけは、必ず覚えておきましょう。

取材・文/華井由利奈 写真/鈴木愛子、PIXTA(イメージ) 構成/飯泉 梓(日経doors編集部)