恋愛に興味がなく、男性と付き合った経験もほとんどないまま、気づけばアラサーに。独身を楽しむのもいいけれど、次々に結婚していく友人を見ていると羨ましくなることもありますよね。そこで、日経doorsの編集Iが、早稲田大学で「恋愛学」の講義を行う森川友義さんに恋愛に消極的な人の解決策を取材。今すぐ実践したい誘い方テクニックと会話テクニックを教えてくれました。

今回のお悩み
Q.今まで恋愛にあまり興味がなく、なかなか人を好きになれませんでした。過去に付き合ったのも、たった1人だけ。でも、周囲の友人たちが相手を見つけて結婚していくのを見ると羨ましくなります。私もいつかは結婚したいと思っているのですが、どうすれば相手が見つかりますか?(26歳、ホテル、経営企画)
なかなか人を好きになれず、たとえ「いいな」と思った人が現れても、行動を起こせず終わってしまうBさん。一体どうすれば…(写真はイメージ)
なかなか人を好きになれず、たとえ「いいな」と思った人が現れても、行動を起こせず終わってしまうBさん。一体どうすれば…(写真はイメージ)

「恋愛に興味がない」は本心?それとも…

日経doors編集部(以下、――) Bさんは学生時代から恋愛に関心がなく、一人の男性に夢中になることがほとんどなかったそうです。「なかなか人を好きになれない」という話はよく聞きますが、そういう女性は世の中に一定数いるのでしょうか?

森川友義教授(以下、森川) そもそも恋愛には温度差があるものです。恋愛感情を抱きにくい女性もいれば、あと一歩のところで踏み切れない男性もいる。同じ性格の人が二人としていないように、恋愛の感覚も人によって違うものです

―― ということは、Bさんが男性を好きになれないのは仕方がないことなのでしょうか。

森川 もしかしたら「認知不協和」と呼ばれる状態かもしれない。「恋愛に興味はあるけれど、今まであまりモテなかった」という事実を認められず、自己正当化するため無意識に「恋愛に興味がない」と言い換えてしまう状態です

 Bさんの心境を詳しく聞いてみないと確定はできませんが、女性は認知不協和に当てはまるケースが多々あるんです。「恋愛に興味がない」という言葉の裏側に、「でも本当はみんなと同じように恋愛を楽しみたい」という本心が隠れている場合があります

恋愛感情を抱きにくいなど、人によって温度差があるという
恋愛感情を抱きにくいなど、人によって温度差があるという