謎の商品をどう伝える? 

 自信のある味付けが完成したが、パリパリ無限キャベツのもとは商品内容や使い方が伝わりにくい商品。ネーミングやパッケージでそれをどううまく伝えるかが、次の課題だった。

「この揚げ麺と調味料だけを見たら、謎の商品ですよね(笑)。こういう商品だよ、こういう食べ物だよと一目でうまく伝えるにはどうすればいいのか、悩みました」。澤田さんは、ネーミングに「サラダ」という言葉は入れたくなかったという。「これはサラダではないんです。とにかく、揚げ麺と一緒に野菜をおいしくたくさん食べられるという商品。その目的と、どの野菜を使うのかということをわかりやすく伝えるために、使う野菜の名前を入れて『パリパリ無限キャベツのもと』にしました」

手に持つのは、店頭においたクッションタイプの販促物。パッケージには食べ方も記入した
手に持つのは、店頭においたクッションタイプの販促物。パッケージには食べ方も記入した

 パッケージのデザインは、何度も試作を重ねた。デザインを作るたびに、社内で「これを見て、どういう食べ物か伝わりますか?」と聞いて歩き、修正した。パッケージでは、「用意する野菜はキャベツだけ!」という言葉とともに、中に入っているセット内容を説明。1品を作るのに何が必要か一目でわかるようにした。さらに、調理した写真をしっかり見せて、食欲をそそることも意識した。

4社内では前例にない「無限」というネーミングとわかりやすいパッケージ