ちょうどいい「甘くなさ」を追求

 「甘くない」という味の方向性は決まったものの、苦戦したのは「甘くなさ」のバランスだった。万人受けするちょうどいい味を実現するため、調査と試作を重ねた。

 「甘みの感じ方は、人によってそれぞれ。特に想像する紅茶の甘さと実際の味の感じ方にギャップがありました。無糖のミルクティーが飲みたいという方でも、まったく砂糖の入っていないミルクティーを飲むと物足りなさを感じます。甘くないものが飲みたいけれども、実際にはほのかな甘さを求めている。そのバランスを探るために、通常の商品開発の約5倍の回数の調査をしました

ヒットを生み出したワケ/(1)万人に支持される甘くない味のバランスを追求
「通常の商品の5倍の調査をしました」
「通常の商品の5倍の調査をしました」

 甘さを抑えることで損なわれるボディー感の確保も課題だった。「ただ砂糖の量を減らすと紅茶の味が薄く感じられて、おいしくなくなってしまいます。甘さ控えめでもちゃんと紅茶としておいしいものにするために、日本紅茶協会認定ティーインストラクターの資格を持つ商品開発研究所のスタッフと一緒に試作を重ねました」。茶葉に選んだのは、世界三大銘茶のひとつであるスリランカのウバ茶。味が濃く、ミルクティーとの相性が良い茶葉を採用した。さらに、茶葉をリッチに使う独自の「リーフリッチブリュー製法」でうま味やコクを抽出した紅茶にミルクを加え、ボディー感を確保した

ヒットを生み出したワケ/(2)うま味とコクを実現する茶葉と製法のこだわり