長く愛されている定番飲料である「午後ティー」のイメージを新たにし、ヒットしている「午後の紅茶 ザ・マイスターズ」シリーズ。2019年3月に発売された「ミルクティー」、そして今年3月に第2段として登場した「オレンジティー」も、甘すぎない味わいで人気だ。午後ティーの新しい定番となったザ・マイスターズの開発ストーリーを聞いた前編に続いて、キリンビバレッジマーケティング部の加藤麻里子さんに、ヒットを持続させた要因について語ってもらった。
(上)午後の紅茶 ザ・マイスターズ イメージ覆しヒット
(下)午後の紅茶 ザ・マイスターズ 王道飲料だからこそ新しい定番を ←今回はここ
王道商品だからこその悩み
午後の紅茶のこれまでのイメージを刷新するとともに、紅茶市場で新しい定番ジャンルを確立したい。2019年3月の「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」発売を控えて、キリンビバレッジマーケティング部の加藤麻里子さんの決意は固かった。
「午後の紅茶は長く愛されている商品である一方で、良くも悪くも『王道』というイメージを持たれています。新しさがないというネガティブな捉え方もされかねないという、ロングセラーならではの悩みもありました」と加藤さんは言う。