温かいご飯に入れて握るだけで、栄養バランスの考えられたおかず入りのおにぎりが作れる味の素の冷凍食品「おにぎり丸」。シリーズ累計販売は2000万個を突破。これまでにない用途の冷凍食品ながら、育ち盛りの子どもがいる家庭や働くママの間で人気だ。新しい冷食のスタイルで支持を得たおにぎり丸は、どんな発想から生まれたのだろうか。味の素冷凍食品製品戦略部の竹岡千賀さんに、開発スタートのきっかけや商品誕生までの経緯について聞いた。
(上)味の素冷凍食品おにぎり丸 2000万個販売の舞台裏 ←今回はここ
(下)冷食異例の人気おにぎり丸 あえてサイズを小さく改良
「おにぎり丸」は、冷凍されたおにぎりの具材だ。凍ったままの商品をご飯に入れて握ると、肉や野菜入りの栄養バランスの考えられたおかず入りのおにぎりが作れる。2017年2月に「甘口ポークカレー」や「ちいさな豚角煮」という、おにぎりの具としては斬新なラインナップで発売された。
その開発に至った経緯を、味の素冷凍食品の竹岡千賀さんはこう語る。「冷凍食品は忙しいお母さんたちを中心に活用されていますが、どうしても手抜きというイメージがあって、使うことに罪悪感を覚える人もいます。使う理由を、手抜きではなくおいしいからというポジティブなものに変えたいという思いがまずありました」。冷凍食品だからこそできるおいしさや便利さを提供したかったと竹岡さんは言う。