Twitterや動画で簡単・かわいい使い方を提案

 低価格にこだわったが、使いやすさは譲れない。「コストと機能を両立させること」には頭を悩ませたという。「低価格の商品であれば、使用する部品なども限られてしまう。そこで別フロアにある技術面から商品の設計を担当する研究開発部門に出向いては、何度も話し合いを重ね、コストをできるだけ抑えて使い勝手のいい商品ができあがるよう試行錯誤を続けました

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(2)多くの人に手に取ってもらえるよう低価格にこだわった
(3)開発担当者と顔を突き合わせて、ものづくりを続ける

 また、デザインも工夫した。0.5mm芯向けのユニカラーは、学生受けのよい、キラキラしたクリアのカラーにした。ユニカラー本体の色で、どのカラー芯が入っているか一目で分かる。「かわいいデザインにしたいけれど、かわいくしすぎると大人は手に取りにくい。男女に限らずいろいろな人に使ってほしいからもう少し大きくした方がいいか悩むけれど、できるだけコンパクトにしたい。そのバランスに悩みました。ですが、かわいくカラフルに書きたいと思うのはやっぱり若い女性が多いので、思い切って若い女性を意識したデザインにしました

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(4)若い女性を意識したデザインで訴求

 発売のタイミングでの認知拡大にも力を入れた。商品に自信はあったが、カラー芯はボールペンや黒芯のシャープペンシルに比べるとニッチな市場。発売と同時に、Twitterでの情報発信や、メインユーザーである学生に人気のYouTuberとのコラボキャンペーンで、動画を配信してもらうなどの施策を実施した。ウエブサイトでは、ユニカラーをボールペンや蛍光ペンと組み合わせて使う方法を動画で紹介する「おしゃレシピ」を公開。手軽さをアピールしながら、ノートをかわいくカラフルに仕上げるポイントを提案した。

動画を配信して使い方を解説した
動画を配信して使い方を解説した
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(5)商品の魅力を動画で分かりやすく伝える

 「ただ、認知という点ではまだまだ発展途上。特にかわいいものを持ちたいとか、新しいものを試してみようという冒険心が一番ある学生さんにもっと知ってもらいたい。これからも商品をアピールする施策を続けてきたいですね」