マスキングテープを切りやすく付け替えが簡単なテープカッターとして、累計112万個という文具では異例の大ヒットを飛ばした「コクヨ テープカッター カルカット(クリップタイプ)」。2017年11月の発売以降も、マスキングテープユーザーの間で話題を集める施策を続けて、支持を広げている。そのヒット継続の理由について、コクヨ商品企画部の間宮亜季さんに話してもらった。

(上)112万個売れたコクヨのテープカッター開発秘話
(下)コクヨ テープカッター 文具女子の心をつかみリピート買いへ ←今回はここ

文具好き女子が集まるイベントで大賞を獲得

 2017年11月にテープ幅10〜15mm用と20〜25mm用、ライトブルー、ライトピンク、ホワイトの3色、合計6タイプが発売されたコクヨのテープカッター カルカット(クリップタイプ)。発売直後から人気を集め、店舗で欠品が続くなど、予想を超えた売れ行きを記録した。

 その話題性を後押ししたのが、メーカーいちおしの製品が並ぶイベント「文具女子博」だ。最新アイテムを紹介する場所として文具好きが集まる文具女子博は、テレビを中心としたメディアからも注目されている。その2017年の第1回に、カルカットのクリップタイプを出品。さらに、来場者の投票によって決まる「文具女子アワード」の大賞にも選ばれた。メディアにも広く取り上げられ、クリップタイプという新しさや使いやすさから、文具好きの女子がSNSなどで情報を拡散。さらなる人気拡大につながった。

112万個販売 コクヨ テープカッター カルカット(クリップタイプ)<ヒットを持続させたワケ>①文具好き女子が集まるイベントで話題性を獲得/②実物を店頭のサンプルとして置いて使い方を訴求/③カラー展開と限定品でリピート買いを促進