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ヒットメーカーのスゴ腕仕事ワザ

私の家政夫ナギサさん 28歳企画編成 高視聴率の舞台裏

(上)多部未華子に「コメディーとドリーム感」、大森南朋に「柔和でいい意味の枯れ感」を期待

この夏に放送されたTBSの連続ドラマ『私の家政夫ナギサさん』。家事と恋に不器用な28歳キャリア女性のリアルな物語が共感を呼び、大きな話題となった。このドラマの企画立ち上げから制作に大きく関わったのが、TBSテレビ編成局編成部の松本友香さん(28歳)。8歳からドラマに携わる仕事に就く計画を立て、テレビ局でドラマ制作の夢をかなえたキャリア女性だ。ヒット作誕生のきっかけからヒットの舞台裏、ドラマ制作への思いを聞いた。

(上)私の家政夫ナギサさん28歳企画編成 高視聴率の舞台裏 ←今回はここ
(中)わたナギ 独身女性だって苦手な家事をプロに頼っていい
(下)わたナギ企画編成 松本友香 若手とベテランは補い合える

人気ドラマ『私の家政夫ナギサさん』<ヒットを生み出したワケ>①キャリア女性をテーマにした原作を、コメディー×清潔感の配役でアレンジ/②恋愛ドラマを主軸に、社会的な課題も軽いタッチで描いたリアリティー/③ストレスフリーでほっと心温まる世界観をキープ/④最新トレンドを取り入れ、ファッション誌のようなドリーム感/TBSテレビ編成局編成部/松本友香さん

 『私の家政夫ナギサさん』(以下、『わたナギ』)の主人公・相原メイ(多部未華子)は大手製薬会社のMR職。20代でプロジェクトリーダーに抜てきされる優秀なビジネスパーソンである一方、家事は苦手で部屋の中は散らかり放題……。見かねた妹の唯(趣里)が、家事代行サービス業の50歳のおじさんエース・鴫野ナギサ(大森南朋)をメイの自宅に派遣するところから物語が始まるラブコメディーだ。

 同番組が放送された火曜夜10時枠は、これまでに『逃げるは恥だが役に立つ』(16年、以下『逃げ恥』)や、今年1月クールに放映した『恋はつづくよどこまでも』(以下『恋つづ』)など、数々の人気ドラマを世に送り出してきた。そんな中、7月に初回を迎えた『わたナギ』は、初回の平均視聴率(世帯)は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、好スタート。母娘関係や職場うつなど、主人公の年代に起こりがちなさまざまなトラブルを扱いながらも、ストレスフリーでほっと心温まる世界観が評判に。後半は回を増すごとに数字が伸び、最終回では平均視聴率(世帯)19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大きな話題となった。

 この作品に企画立ち上げから加わったTBSテレビ編成局編成部の松本友香さんは、メイの設定と同じ28歳。2015年の入社以降、ドラマ制作部でキャリアを積んだ後、2年前に編成部へ異動し、さまざまなドラマ制作に携わっている。『わたナギ』誕生のきっかけについて、「ドラマの企画は通常放送開始の2年前くらいには決めるのですが、この火曜枠に関しては1年前のタイミングで決めることになり……。編成部ではドラマにできそうな原作探しを常日ごろから行っているのですが、そのストックの1つがこの作品でした」と明かす。

 原作は、四ツ原フリコ著のウェブマンガ『家政夫のナギサさん』。ウェブマンガを原作にするのは、TBSでは初めての試み。原作は単行本に換算すると2冊分程度で、連ドラを制作するのには少ない分量だったが、「四ツ原さんにも、出版社側からも、オリジナルで膨らませて大丈夫ですと快諾いただけたので企画しました。より現代らしくアレンジができると思いました」と松本さんは言う。

28歳の「あるある」シーンをドラマの中でリアルに描き、多くの女性が共感できる作品を目指したという『私の家政夫ナギサさん』。左が大森南朋さんが演じるナギサさん、右が多部未華子さん演じる主人公のメイ
28歳の「あるある」シーンをドラマの中でリアルに描き、多くの女性が共感できる作品を目指したという『私の家政夫ナギサさん』。左が大森南朋さんが演じるナギサさん、右が多部未華子さん演じる主人公のメイ
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