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ヒットメーカーのスゴ腕仕事ワザ

わたナギ 独身女性だって苦手な家事をプロに頼っていい

(中)コロナ禍による撮影中止のピンチ 『逃げ恥』再放送との対比で社会の考察が深まった

この夏に放送されたTBSの連続ドラマ『私の家政夫ナギサさん』。家事と恋に不器用な28歳キャリア女性のリアルな物語が共感を呼び、大きな話題となった。このドラマの企画立ち上げから制作に大きく関わったのが、TBSテレビ編成局編成部の松本友香さん(28歳)。今回は徹底的なリサーチによってつくり上げられたリアリティーの秘密に迫る。

(上)私の家政夫ナギサさん 28歳企画編成 高視聴率の舞台裏
(中)わたナギ 独身女性だって苦手な家事をプロに頼っていい ←今回はここ
(下)わたナギ企画編成 松本友香 若手とベテランは補い合える

人気ドラマ『私の家政夫ナギサさん』<ヒットを生んだリアリティーの秘密>①「28歳で倒れた」シーンは、キャリア女性たちの実話がヒント/②超多忙な女性スタッフの部屋実例を参考に「散らかっていても不潔ではない」/③共通点の多い『逃げ恥』再放送との対比で、ドラマの考察に深みが出た/④インスタグラムで、関連ファッション&家事テクニックを発信/TBSテレビ編成局編成部/松本友香さん

 『わたナギ』を制作する上では、徹底的なリサーチにより「あるある」ネタを盛り込み、より多くの女性に共感してもらえるようにとリアリティーにこだわった。最初は内部スタッフを中心とした聞き込み、体験談を基に脚本の打ち合わせ(本打ち)をしていたが、テレビ局という職場は特殊な環境かもしれないとの不安が生じた。そこで、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの女性たちが展開する「博報堂キャリジョ研」に協力を依頼。幅広い世代の「キャリジョ研」に入っている女性メンバーに集まってもらい、「28歳の女性の悩み」について話を聞いたという。

 そこで複数出たのが、「28歳のときに1回倒れた」「体を壊して部署を換えてもらった」というエピソード。その取材を生かして、メイが倒れて、働き方の価値観を改めて考えるという回を第3話に設けた。

 メイは片付けが大の苦手で、部屋が散らかっている設定。第1話のリップクリームが10個見つかったり、リモコンが5個見つかったりするといった場面は、松本さん自身の経験から盛って出したネタ。メイの部屋は汚いが、決して不潔な「汚部屋」にはしない点にも注意を払った。

 「岩崎愛奈プロデューサーとチーフ演出の坪井(敏雄)が、ADや女性スタッフに自分の部屋の写真を撮ってもらうようお願いしたところ、みんなも快くそのままの部屋を撮ってきてくれました。メイの部屋で、空いたペットボトルが置いてあったり、服を畳む暇がなくて、取りあえず隅に山にして放置してあったりするのは、見せてもらった写真を参考に採用したものです。ネット通販で買った商品の段ボールがほぼ未開封で積み上がっているのも、あるあるですよね

激しく散らかってはいるが、不潔感はないメイの部屋。ネット通販で注文した段ボールの山もリサーチによるリアルな演出
激しく散らかってはいるが、不潔感はないメイの部屋。ネット通販で注文した段ボールの山もリサーチによるリアルな演出
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