実験販売で「不足する」と危機感

 実験販売の予想以上の反響を受けて、東條さんは生産工場を増やすことを決定。これまでローソンのスイーツはエリアごとに1社の生産工場が供給していたが、初めての2社体制を試みた。「実験販売の結果を受けて、『1社じゃ足りない!』と急きょ決定しました」。ただ、発売直前に工場を増やすことには懸念もあった。「2社体制は初めての試み。同じ原料と製法の製品でも、工場の見解ややり方の違いで味が変わってしまう不安もありました。けれど、実験販売の結果を受けて売れることを確信しましたし、このままでは足りなくなるという危機感から、思い切って2社体制としました」

ローソンの中食商品本部シニアマーチャンダイザーの東條仁美さん。「実験販売でヒットを確信しました」
ローソンの中食商品本部シニアマーチャンダイザーの東條仁美さん。「実験販売でヒットを確信しました」

 東條さんは、バスチーのレシピを新工場に開示して、品質調整を急ピッチで進めた。発売後に原料が不足するという懸念もあった。「特にチーズの調達に2カ月ほどかかるので、大特急で調整して、供給体制を万全にしました」と振り返る。

2、ローソンのスイーツ初の工場2社体制で量産