日経xwoman doorsで自身のキャリア、事実婚、出産、仕事と育児の両立について赤裸々に語ってきた、はあちゅうさん。2022年9月末に、事実婚の解消を発表しました。その裏側にある思い、今の心境、これから描く未来図について語ります。

(上)夫婦関係解消のはあちゅう 私が休婚を選択したワケ ←今回はここ
(下)はあちゅう 夫婦関係解消 新しい家族模索したい

夫婦関係を解消し、人生を違う視点から見たかった

女友達に夫婦関係の解消を打ち明けた日に、友人が撮ってくれた写真
女友達に夫婦関係の解消を打ち明けた日に、友人が撮ってくれた写真

 先日、夫婦関係の解消を発表しました。私の中でも、まとまっていない部分が多いので、(今回の取材では)話しながら考えをまとめることも多々あると思います。今の私が感じるままにお話しするので、今後、考えが変わる可能性もあります。ひとまず現時点での通過点として聞いてください。また、これは私の一方的な視点で、彼から見える景色はまた違っていることを前提に読んでいただければうれしいです。

 離婚には2種類あると思っています。1つ目は、大きなきっかけがある場合。2つ目が一緒に生活しているうえで、いろいろなすれ違いが重なってお互いに不満がたまっていき、最終的に離婚を選択する場合。私たちの場合は後者で、お互いに共同生活を維持するために「我慢していることが多い」と思うようになったのが大きな理由です。

 特に2022年7月に「うまくいかない」「こんなはずじゃない」と思うことが幾つも続いてしまって。これまでのケンカでも時々「別居」という言葉が出ることはありましたが、気持ちの高ぶりが治まると自然にその話は立ち消えになっていました。でも「今回はもしかしたら、今までとは違う決断になるかもしれない」と思いました。

 そして、「別居」が決まったのが8月のこと。夫は「ただ別居するだけだから、特に発表する必要はない」と考えたようですが、私はそうするとどこか中途半端な気がしてしまって……。現実を見ても、彼が家を出て、私が息子と暮らし、家賃を全額私が出すようになり、離婚のような状況なのに、周りからはこれまでと変わらず事実婚関係でいるように見られるのが居心地悪く感じ、関係性の変化を公にしたいと思いました。そのほうが自覚が芽生えて、今までとは違う視点で、人生を見つめ直すことができるのではないかと考えたのです。実際に離婚を発表してからは、新しいスタートを切れた気持ちになりました。