ビジネスチャットが可能にする3つの時短

(1)タイピング時間が減る

 1つは、タイピング時間が減ること。メールだと、社内であってもかしこまった定型の挨拶や、堅苦しい言い回しを駆使した文面を準備するのに手間がかかります。ビジネスチャットなら、「今ちょっといいですか?」というカジュアルな言葉で始められます。チームおよびチャネルに所属しているメンバー同士は季節の挨拶や、丁寧な所属部署説明なども必要ありません。相手のプレゼンス(オンラインになっているか)を見て話しかければ、返答がすぐに来る可能性も高いです。

(2)誤送信防止を気遣う手間が省ける

 2つ目のメリットは誤送信防止です。メールを送信の宛先を入力する際に、「社内の鈴木さん」へ送ろうとしたところ、間違えて「顧客の鈴木さん」のアドレスを入れてしまうという事故が頻発しています。チャットの社内チームでやり取りしていれば、間違えて社外の人を宛先に入れることはありません。

(3)確認しなければならないメール量の削減

 3つ目はメール量の削減です。先ほどの説明の通り、メールは情報や人を探すのには不便です。また、過剰な気遣いでCCに入れる宛先をどんどん増やし、多くの関係者が反応するうちに、メールスレッドがどんどん長くなっていきます。ビジネスチャットを導入したら、社内メールの送受信数は16社の平均で35%減りました。ビジネスチャットでのコミュニケーションが新たに加わったものの、それでも全体の労働時間は18%削減されていますので、コミュニケーションの量を減らして質を高めるのがビジネスチャットであるということの証拠になるでしょう。

ビジネスチャットはコミュニケーションの量を減らし、質を高める
ビジネスチャットはコミュニケーションの量を減らし、質を高める