友達、または「友達の友達」同士でつながり、近況をシェアし合ったり、副業・転職のスカウトメッセージを送り合ったりできるキャリアSNS「YOUTRUST」。累計ユーザー数は2021年4月時点で5万人を超え、急成長を遂げています。立ち上げたのは、注目の起業家、岩崎由夏さん。この連載では「令和の女性のロールモデルになりたい」と語る岩崎さんの素顔や仕事論に迫ります。

 こんにちは、岩崎由夏です。前回記事『岩崎由夏 「どん底」会社員時代に学んだ成長の絶対条件』では、「ダメダメ会社員」だった20代前半のころについて振り返りました。今回は、そんな私がなぜ起業家を志すようになったのか、そして、その目標をどのようにして達成したかについてお話ししていきたいと思います。

 そもそも私は、自分が将来、会社を経営するなんて想像したこともありませんでした。学生起業をしたこともなければ、新規事業開発に携わった経験もない、本当にごく普通の会社員。それでもYOUTRUSTを立ち上げるに至ったのは、勤めていたDeNAで採用担当として働いたり、私自身が転職活動を経験したりする中で、今の人材採用市場への強烈な違和感を抱いたのがきっかけです。

 事業をつくった経験が全くないことが、コンプレックスだった時期もありました。経営者としてはまだまだ成長途上の身でもあります。ただ、全くの未知だった世界で、「思いを事業として形にする」という第一歩を踏み出せたのは、私が何かずば抜けた能力を持っていたからではなく、周りの力をうまく借りることができたからだと思っています。

 起業に限らず、今とは異なる世界で挑戦したい気持ちを持っている人へ。

 その一方で「私になんてできるはずがない」という不安も同時によぎってしまう人へ。

 私の経験が、少しでも参考になればうれしいです。

「私の場合、起業は『会社 設立 方法』のキーワードでググるところから始まりました(笑)」
「私の場合、起業は『会社 設立 方法』のキーワードでググるところから始まりました(笑)」