「冷静にならなければ」と思いつつも、ついイライラしてしまうことはありませんか? 仕事では何とか怒りを抑えられても、「気心の知れた身近な人に八つ当たりしてしまう」という人もいるはず。しかし、イライラするたびに落ち込み、周囲との関係がこじれてしまうのは非生産的。そこでこの機会に学びたいのが「アンガーマネジメント」。コミュニケーションのプロで、日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実さんが、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング講座を開講します。

日経doorsアカデミー もう怒りで後悔しない アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、「怒りとうまく付き合うための心理トレーニング」のこと。これまでの5回では、怒りの原因や特徴の解説をはじめ、イライラへの具体的な対処法や、怒りの適切な伝え方などを紹介してきました。最終回となる今回は、怒りやストレスを感じている状況を「見える化」して整理するフレームワークを紹介しながら、自分ではコントロールできないことへの対処法について解説します。

「自分の力でコントロールできないこと」へはどう対処する?

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。「伝わるコミュニケーション」をテーマに、民間企業や官公庁で研修や講演を行っている戸田久実です。

 世の中には、自分の力だけではどうしようもないことがありますよね。例えば、天気について考えてみてください。「天気予報がはずれて突然雨が降ってきた」「せっかくの休日に大雪が降って出かけられない」といったことがあると、予定が狂ってイライラしてしまう人もいるのではないでしょうか。

 しかし、天気は自分の力ではコントロールできないことが分かっているので、その現実を受け入れて、コンビニで傘を買ったり、家で楽しむ休日プランに変更したりして、気持ちと行動を切り替えるはずです。

 一方、仕事で不本意な異動の辞令を受けたり、上司の指示がコロコロと変わることにイライラしたり、ストレスを感じたりしている場合はどうでしょうか? 一度出た辞令を覆すことや、上司の行動を変えることは、自分の力ではできないことが多いはずです。しかし、仕事や人間関係に関しては、「変えられるはず」「何とかなるのではないか」と思い込んだり、「どうしてこうなの!」と思い続けたりして、怒りやストレスを大きくしてしまうケースがあります。

 怒りやストレスを大きくしないためには、まず、その問題が自分でコントロールできることなのかどうかを見極め、怒りやストレスを感じていることを整理することが大切です。そのためのフレームワークを、次のページから紹介していきます。

自分の力でコントロールできないことへの対処法は? 怒りやストレスを「見える化」して整理するフレームワークのやり方は、次のページから解説します
自分の力でコントロールできないことへの対処法は? 怒りやストレスを「見える化」して整理するフレームワークのやり方は、次のページから解説します