女性初・最年少リーダーに挑戦した理由

 1つ目の理由は、上司や周りのメンバーが、「いい機会だからやってみれば?」と応援してくれたこと。自分にとって予想外の出来事だけれど、せっかくみんながそう言ってくれるのだからチャレンジしてみようかと心が動きました。2つ目は、「転職市場を変えていきたい」というマクロな視点での目標を考えた時に、次のステップとして、もう一段階上の仕事にチャレンジすることが今の私には必要なのではないかと思ったからです。

 たとえ選ばれなくてもフィードバックをもらうことで、自分に足りないところが分かる。それを改善していけばいいと考えました。

 エン・ジャパンには、「チャレンジリーダー」という制度があり、管理職になる時や昇格する際に、育成のためのお試し期間を設定しています。それによって管理職への心理的なハードルが下がって手を挙げやすくなったり、自分の適性を見極めたりすることにもつながります。

 私も、このチャレンジ期間がスタートしたところ。これから失敗もあるかもしれないけれど、前向きにトライしていこうと思っています。事業部長初の女性で最年少ということもあり、注目されることが多いのですが、特に女性だからといった重圧はありません。いったん責任のあるポジションに就いたからには、性別や年齢に関係なく、きちんと成果を出すことが何より大事。ですから、分からないことは素直に分からないと教えを請いながら、一方で自分の意見や考えは臆せず伝えられるよう、挑戦中です。

 事業部長というポジションは、経営層と仕事をすることも多いので、自分の考えが及ばなかったと考えさせられることもしばしば。これまでよりも、何段階も視座を上げていく必要があり、トライアル・アンド・エラーの毎日です。

入社直後、ビリの成績で心が折れかけた

 今は、「この事業部の良いところはどこだろう?」と、ワクワクと目を凝らしながら宝探しをしている最中です。過去の良い蓄積を踏襲しながら、さらに課題を見つけて解決していきたいと思っています。

 これまで何度か社長賞などを受賞し、さまざまなポジションを経験してきました。ですが、決してとんとん拍子の道のりだったわけではありません。特に入社直後は、かなり苦戦しました。40人の同期の中で、初受注額の成績は最下位。なかなか契約に至らず、 何度も心が折れそうになりました。