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逆境を乗り越えろ 若手リーダーの心得

エン・ジャパン 最年少・女性初事業部長に挑戦した理由

石井三香子 ビリの成績から営業トップへ 小さな積み重ねが大きな成果に

小さな努力が大きな成果に

 私が新卒でエン・ジャパンに入社したのは、東日本大震災の直後の2011年4月。日本中が混乱する中、中途採用の求人広告営業としてキャリアをスタートしました。

 当時は、アポイントの電話をしても門前払いされることがほとんど。特に私の担当エリアは、中小企業や個人商店が多かったため、震災による影響も大きく、「こんな時に不謹慎だ!」とお叱りを受けることもありました。その間も受注を重ねる同期たちを横目で見ながら、「私はなんてできないんだろう……」と落ち込む日々でしたね。なんとか踏ん張れたのは、先輩方の励ましがあったからです。

 「小さな努力を積み重ねていけば、必ず大きな成果になる。今、やっていることが間違いじゃないということを証明していけばいいよ」とアドバイスをもらい、やる気に火がつきました。何かあった時に、「そういえばあの人がいたな」と一番に思い出してもらえる存在になろうと心に決め、担当するお客さんとのコミュニケーションを増やすことに力を注ぎました。

成果を上げるためにしたこと

 具体的には、会話の中で「今こんなことに困っているんだよね」と聞いたら、どうすれば解決できるのかを考え、自分にできることを探してみる。「目先の損得にかかわらず、先方の利益になることを率先して行動する」スタイルで信頼を積み上げていきました。信頼関係を築くために大切なのは、相手のために汗をかくことと、相手に本気で興味を持つこと。いくら会社同士の付き合いでも、最後はやはり「人対人」ですから。

 地道な努力が実を結び始めたのは、入社して5カ月がたった頃。多くの企業が採用を再開し始め、私も初の発注をもらうことができました。その頃から急に他の会社からも連絡が来るようになり、一時は電話が鳴りっぱなしの状態に。「採用を再開した時にはぜひ石井さんにお願いしたいと思っていたんだよね」と言っていただき、とてもうれしかったことを覚えています。おかげでその年には、社長賞新人賞を受賞。正しいと思ったことを続けていけば、大きな成果につながる。この成功体験はその後の自信につながりました。

投資的な長期視点のアクション

 目先の利益だけで動かない。これは今でも私にとって仕事の軸になっている考え方ですが、実は趣味の投資の影響もあるのかもしれません。学生時代から趣味で投資をしていて、目先の損得ではなく、長期スパンでの大きな利益を取りに行くことがモットー。「今は小さいけれど、この会社は伸びそうだぞ」という勘や、「常にアンテナを張って動くべきタイミングを見極める」といった感覚も投資で養われた気がします。


 後編「スキル不足、部下の退職…32歳リーダー失敗からの学び」では、メンバーの持ち味を生かし、チームとして実績を上げるまでのさまざまな壁と失敗から学び成果へとつなげた仕事術について紹介します。

石井三香子
エン・ジャパン 人財プラットフォーム事業部長
石井三香子 2011年新卒でエン・ジャパンに入社。中途求人メディア事業部の横浜拠点で求人広告の営業を2年務める。その後、人材紹介部門に異動して事業の立ち上げを経験。2015年に求人広告制作の取材をなうディレクター部門、2017年に代理店専任のディレクター部門へ異動。部長職についた後、2021年1月より人財プラットフォーム事業部長に就任。現在、約100人の営業組織を束ねる。

取材・文/西尾英子 編集/加藤京子(日経クロスウーマン doors) 写真/エン・ジャパン提供

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