「リーダーシップの形は1つではありません」と力を込めるキャリアコンサルタントの臼井淑子さん。「命令をするのが苦手」「強く主張ができない」ことから、自分はリーダーに向いていないと思い込んでいる人も多いのだとか。場面に応じた使い分けが大切という7つのリーダーシップについて臼井さんに教えてもらいました。

上 令和のリーダー 9つのタイプ別アプローチでチーム力強化
中 幸せなキャリアをつかむ5つの行動パターン 臼井淑子
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リーダーのタイプ別アドバイス

 「リーダーシップの形は7種類あり、どれも大事です」と臼井さん。高度経済成長期を象徴するように、かつては強い上司が部下にどんどん指示や命令を出していく「強制型」のリーダーシップが一般的でしたが、それが有効な画面は今減っていると言います。

 「強制型は、トラブルや危機的な場面のとき混乱を鎮めるために行うのは有効ですが、日常的に行うとメンバーのやる気が消えてマイナスの影響となります。普段求められるのは、メンバーと心の絆を結んだり、意見を聞いたりする関係重視型や民主型のリーダーシップ。メンバーを信じて仕事を任せていくコーチ型は、チーム全体の成長につながります。リーダーだからといって強くないといけないわけではなく、皆さんの強みを生かしながら、必要な場面で使い分けられるといいですね

7つのリーダーシップ

 次のページから、それぞれのリーダーシップの特徴と有効な場面、注意点について紹介していきます。