男性は生理期間中の女性への接し方が分からない

リクルートライフスタイルの入澤諒さん(右から3人目)は、「もし生理に関して話せる間柄なら、どういう対応をしてほしいかなど女性から伝えてほしい」と言う
リクルートライフスタイルの入澤諒さん(右から3人目)は、「もし生理に関して話せる間柄なら、どういう対応をしてほしいかなど女性から伝えてほしい」と言う

 続いてのテーマは、「生理」。先日、生理用品のECショップを展開するilluminate(イルミネート)が「生理のときに起こる現象」についてアンケートを実施したところ、ダントツで多かったのは、「情緒不安定になる」「眠くなる」「ネガティブになる」という意見。

 登壇者の中で唯一の男性であるリクルートライフスタイルの入澤諒さんは、「生理期間に入ることによって、女性の態度が全く変わることに驚くことがあります」と話す。

 「生理は自分が経験したことがないので、状況を察するのは正直難しいですね。人によって症状に違いがあることも知りませんでした。だから、もし生理に関して話せる間柄なら、どういう対応をしてほしいかなど女性から伝えてほしいと思います。そしたら、たとえ仕事中に『塩対応』されることがあったとしても心配しすぎないので……」(入澤さん)

 産婦人科専門医の月花瑶子さんは、生理による精神的な不安定さを軽減するために、低用量ピルの服用を勧めているそう。

 「日本ではピルの服用に抵抗がある人が多いですが、実は女性の産婦人科医はほとんど低用量ピルを服用しています。体質的に『合う・合わない』はありますが、ピルは排卵自体がなくなるので、ホルモンバランスの上がり下がり(PMS)を軽減できると言われています」(月花さん)

 また、産婦人科に相談するのも手だという。「生理だから仕方がないと思わずに、まずは産婦人科に相談してみてください。薬の処方や生活改善など、何かしらの提案はできます」(月花さん)

 働き方改革もあいまって、女性の生き方や働き方の選択肢が増えている。だからこそ、何を選べばいいのか、何が正解なのか分からず悩んでしまいがち。後藤さんは、「自分の決めたライフプランに納得していることが何よりも大切だ」と指摘した。

取材・文/橋本 岬 写真/LiB提供