育休男子 経験してみてどうだった?

 イベント第2部では、育児休業の取得経験がある男性2人が登場。男性の育休取得のリアルについて、辻さんとつっきーさんが質問を投げかけ、リアルな本音を語ってもらいました。

3児のパパ看護師・てるりんさん(左)、男性の育休取得を推進するブログ「育休男子.jp」を運営する、2児のパパ高橋俊晃さん(右)
3児のパパ看護師・てるりんさん(左)、男性の育休取得を推進するブログ「育休男子.jp」を運営する、2児のパパ高橋俊晃さん(右)

辻さん ――お2人が育休を取ろうと思ったきっかけは何ですか?

てるりんさん 僕は、子どもが3人いるのですが、2人目と3人目のときに育休を取得しました。1人目のときは妻の実家から親が来てくれて、子どもの面倒を見てくれたのですが、2人目のときは仕事の都合で来られなくなってしまって……。妻から、「育休を取ってほしい」と言われて、育休を取得しました。

高橋さん 僕は、大学生のときから、将来子どもができたら育児休業を取得すると決めていました。僕自身、子どもが好きでしたし、男性も子育てに積極的に参加するスウェーデンの事例などを見て、いいなと思っていたので。9カ月ほど育休を取りましたね。

辻さん ――育休が取りやすい職場、取りにくい職場というのはありますか?

てるりんさん 僕の職場は9割が女性なので、比較的取りやすい職場だったと思います。自分が育休を取った際は、過去に男性が育休取得した前例があったので。前例がある職場だと、取りやすいと思いますね。

高橋さん 僕も、比較的取りやすい職場だったと思います。ただ、強調したいのは「育休を取らせてもらっている」ではなく、「取っている」というスタンス。例えば、体調が悪くて会社を休むときに、暗黙のルールで「お疲れさまです、○○です。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、体調が悪いので休みます」と、自然に使いますよね。僕は、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と言われると、違和感がある。みんなお互いさまなので、「ごめんね」ではなく、「仕事を任せる! ありがとう!」というような話し合いができる職場環境が理想だと思いますね。体調が悪くて休むときも、育休で休むときも、みんなお互いさま。ちょっとした社会通念が今後、変わっていけばいいなと思います。