子育てをする男性の生きづらさ

つっきーさん ――「男性」と「育児」が結び付かない社会通念もゼロではないと思います。育児に積極的に参加する男性の生きづらさや、ギャップを感じることはありますか?

てるりんさん 多少はありますね。僕だけが子どもを連れていると、周りの方から「ママは?」って聞かれることがある。でも、女性が子どもを連れていて、「パパは?」って聞かれることはあまりないと思います。「育児に積極的で偉いよね!」と言われることもありますが、僕としては当たり前だと思っている。素直に「ありがとうございます!」と返しますが、女性の生きづらさが言われる一方で、男性も生きづらさを感じることもありますね……。

高橋さん 僕の場合は、同じ目線で子育てを語れるパパ友がいないのが悩みですね。もちろん、保育園へ行くと男性もいますが、そこで「LINE交換しましょう」とかはならない。職場でも子育てしている男性社員はいますが、その人が子育てにどれだけコミットしているかは分からないので、育児の話をするのはなかなか難しい……。ということで、パパ同士がつながれるパパコミュニティーを作りました!

辻さん ――まだ子育てを経験したことがない私たちが、育児中の方に向けてできることはありますか?

高橋さん 「優しいまなざしで見ていますよ」ということを発信してほしいですね。例えば、電車で泣いている赤ちゃんを抱えている人を見たら「お子さんかわいいですね、元気ですね」と声を掛けるとか。後は、子どもはシールが大好きなので、財布などにシールを忍ばせて子どもにプレゼントしてあげるのも手。子育て中の親は「周りに不快な思いをさせていないかな……」と思いがちなので、ちょっとした優しさを持って接するといいと思いますね。

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取材・文/浜田寛子(日経doors編集部) 写真/Ladyknows提供

修正履歴・本文の一部を修正しました(2019年8月14日)