新卒で入社した会社を、出産を機に退職した林寿江さんが、別業種の会社で社会復帰を果たすまでには、ライフステージの変化によって働き方を変えざるを得ない女性ならではの葛藤がありました。「母であること」と「自分が望む形で働くこと」のはざまで悩む女性のロールモデルともいえる林さんに、転職活動について聞きました。

林寿江さん。学生時代、友人たちとつくったパフォーマンス集団での活動をきっかけにインターネットに興味を持ち、新卒でヤフーに入社。リスティング運用担当やアプリのディレクター、宿泊予約サービスの営業職などを経験し、2016年に結婚。働き続けたいという意志に反して重いつわりに苦しみ退職。社会復帰に向けたリハビリ期間として派遣で働いた後、2019年にエムステージ入社
林寿江さん。学生時代、友人たちとつくったパフォーマンス集団での活動をきっかけにインターネットに興味を持ち、新卒でヤフーに入社。リスティング運用担当やアプリのディレクター、宿泊予約サービスの営業職などを経験し、2016年に結婚。働き続けたいという意志に反して重いつわりに苦しみ退職。社会復帰に向けたリハビリ期間として派遣で働いた後、2019年にエムステージ入社
ママになって再就職と転職を成功させた林さんに学ぶ転職アクションとは?
ママになって再就職と転職を成功させた林さんに学ぶ転職アクションとは?

学生時代の活動をきっかけにネットの世界に興味を持った

 物おじしない明るさと、はきはきとした口調が印象的な林さん。林さんが新卒でヤフーに入社したのは、学生時代に友人たちと結成した5人組パフォーマンス集団「カリフォルニア小町」の活動がきっかけでした。

 「カリフォルニア小町」は、銀色の全身タイツに身を包み、組体操でさまざまな表現をするという独特のパフォーマンスが特徴。SNSやブログを通じて広く活動を周知した結果、幅広い層から人気を集め、テレビ出演を経てメジャーデビューを果たしました。

 数年間思い切り活動しましたが、就職活動を前に、グループは惜しまれつつも解散を決定。「SNSもブログも当たり前のように使っていたので、インターネットには随分親しんでいたと思います」と言う林さんは、解散ライブの告知もSNSで行い、パフォーマンス活動に幕を下ろしました。その後は、常に身近にあったインターネットに関わる仕事を目指して就職活動をスタート。なかでも業界をけん引する企業で働きたいと、ヤフーに入社を決めました。