日経doorsアカデミー 知って安心!「働く×産む」のお金と制度
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いつかは結婚して、子どもを産みたい。今は仕事を頑張って、将来子育てと仕事を両立できるよう「準備しておきたい」と考えている人も多いかもしれません。ただ、誰でも授かりたいときにすぐに妊娠できるとも限りません。妊活がうまくいかなければ、その後は不妊治療をするという選択肢も見えてきます。もし治療するとしたらお金がたくさんかかるイメージもあります。実際、いくらかかるのでしょう。始めると決めたらまずは何をすればいいのでしょう。生殖医療とキャリアの両立について詳しいヘルスアンドライツ代表の吉川雄司さんに聞きました。
夫婦5.5組に1組が不妊に悩んだことがある
妊活や不妊治療に取り組む夫婦をサポートする事業や、生殖医療について情報を発信しているヘルスアンドライツ代表の吉川雄司さんは、「現在日本では5.5組に1組は不妊に悩んだことがある」と話します。また不妊を疑う目安は夫婦共に健康な状態かつ妊娠適齢期にもかかわらず1年間の夫婦生活を送っても妊娠しない場合とのこと。そうなった場合は「不妊症を疑い、産婦人科や不妊専門クリニックでの検査を受けるようにしましょう」と吉川さんは言います。
吉川さんによれば、仕事を頑張ってきた女性たちの中には、ふと立ち止まって「私って、子どもを産めるのかな?」と気になって情報を探し始める人が多いとか。「キャリアとライフプランニングは密接に関係しているにもかかわらず、生殖医療について詳しく説明しているコンテンツはあまり多くありません。『不妊治療に1000万円かかる!』というような大げさに取り上げるような記事もあって、尻込みしてしまう人もいます」と吉川さんは言います。
タイミング法は1カ月数千円の費用でトライできる
では、まず不妊治療に興味を持ったら、どんなことから始めればいいのでしょうか。自然に妊活をしていても子どもができず不妊治療を検討し始めたカップルがまずやるべきことは、ファミリープランを立てることだと吉川さんは説明します。そのプランニングに必須なのが、正しい治療費の知識です。