どこで働くか、誰と過ごすか、どんな人生を歩むのか――。選択肢を自由に選べる時代だからこそ、時に悩んで立ち止まってしまうことも。本連載では、ミレニアル世代の起業家・中山紗彩さんが、同世代の女性たちが抱えるさまざまな悩みに答えます。今回の相談は、ロールモデルの置き方。紗彩さんが本音で語ります。

Q:目標となる人を見つけられず、自分の働き方を模索しています。経営者として、「この人のようになりたい」と思うロールモデルはいますか?(20代後半、正社員、サービス業)

アーティストだからではなく、一人の人間として目指す対象

紗彩 私にとって「この方が私のロールモデル」だとはっきりと断言できるのは、アーティストの赤西仁さん。私が中学3年生で、彼がまだグループに所属していた頃から目指す対象です。

 もともと友達がそのグループの他の方のファンで。そこからそのグループについて知り、そこから赤西さんについて知る中で目指す対象になりました。アーティストとしての赤西さんのファン! というよりは、「赤西仁さん」の生き方に感銘とポジティブなインスピレーションを受けています

――doors編集部(以下、――) ミレニアル世代の女性に、赤西さんのファンという人も多いと思います。でも、中山さんと同じ起業家の方の名前が挙がると思っていたので、赤西さんの名前が挙がるのは意外でした。

中山紗彩さんの画像。「赤西仁さんの生き方に感銘とポジティブなインスピレーションを受けています」と言う

紗彩 ロールモデルは、必ずしも自分に近い立場の人である必要はないと思っています。キャリアや経歴が自分と完全に合致している人なんていませんから。それよりも、その人の持っている「美学」が大切なのではないでしょうか。赤西さんは見た目ももちろんすてきですが、思想や考え方、そしてその一貫した生き方にすごく共感できたんです。

 私は、赤西さんの書く歌詞や発言内容、そして行動に心を打たれて生きてきています。中学校3年生から高校3年生までの4年間は、ほとんど赤西さんの曲しか聴いてこなかったほど。今も気づけば自分の発言が、赤西さんの出している歌の歌詞とリンクしている瞬間とかがあるのですよね。お会いしたことはないですが、間違いなく人生を変えていただいている方です。

 特に、『Care』という赤西さんが作詞した曲の歌詞がいいので、よかったら聴いてみてください。多感なティーン時代に、彼に出会えたことは私の人生にとって、とても大きな出来事だと思います。