女性は男性を支える存在?

紗彩 中学生のときに、『サプリ』(2006年)※というドラマを見たことが大きなきっかけのひとつかもしれません。主人公の伊東美咲さんが男性と同等に自分らしく働けるクリエイティブな仕事をしていたところがとてもかっこよくて。

 私の通っていた小学校から高校まで一貫教育の女子校は、「女性は男性を支える存在であれ」という空気感が強くあるところでした。その空気感が自分にはすごく合わなくて葛藤する毎日……。でも『サプリ』を見て、女性も生き生きと仕事をできることを初めて知りましたし、私も女性としてこういう働き方をしたいと思えるようになりました。

※フジテレビ系テレビドラマ『サプリ』…大手広告会社のCMプランナーとして、私生活は二の次に仕事を一生懸命がんばる藤井ミナミ(伊東美咲)と雑用係のアルバイトとして入社した石田勇也(亀梨和也)のラブストーリー。

――大学生のときには既に、パーソナル・グロースを意識した事業を始めていたんですよね。

紗彩 大学生のときからいろいろな事業を始めていましたが、その中のひとつに、小さい子どもたちの想像性と創造性を広げるためのワークショップ事業がありました。大学4年生のとき、幼い頃に持っていた違和感をもとに、友人と二人で立ち上げました。

 そのワークショップの名前は、「ミライstudio “WOW”」。2時間半のワークショップの中で、子どもたちに自分のありたい姿を自由に想像し、絵の具や綿などを使い創造してもらうという内容のワークショップです。

――「ミライstudio “WOW”」を経て、中山さん自身はどのようなことを得られたのでしょうか。