こんにちは、岩橋ひかりです。自分の個性を、ライフやキャリアのさまざまな場面でどう生かしていけばいいのか――FFS理論をベースに考えるこの連載、今回は「学び方」を取り上げます。

 皆さんは、学ぶことは好きですか? 「大好きです!」と目を輝かせて即答する人もいれば、「あんまり……」という感じで苦手意識を持っている人もいると思います。

 ためしに、小学生時代の夏休みを思い出してみましょう。多くの人は、国語や算数のドリル、自由研究など、たくさんの宿題を課されたと思います。あなたは当時、どのような取り組み方をしていましたか。

 もしあなたが、決められた課題を着実に進めるのが得意なタイプなら、夏休み最終日に、大量のドリルを大慌てで解くような事態には陥らなかったはずです。一方で「なんでも好きなことをやっていいよ」という前提の自由研究や工作には、苦痛を感じていたかもしれません。あるいはそれとは全く逆で、「自由研究は楽しかったけれど、単純な問題をただ解き続けるドリルにはうんざりしていた」という人もいるでしょう。

 このように、個性が違うと、「どんな目標を設定したら学びたくなるのか」「どんな学び方が合うのか」も変わってきます。冒頭の問いかけに対して「学ぶのは好きではない」と反応した人は、ひょっとすると、これまでの人生で「自分らしい学び方」を見つける機会がなかったのかもしれません。

 「人生100年時代」が叫ばれる今、主体的にキャリアを築き、自らを成長させていくために「学び直し」は不可欠。「私は勉強が嫌い」と決め付けて諦めるのではなく、「ではどうしたら嫌ではなくなるのか」について一緒に考えてみませんか。

 この連載を読むのが初めてで、自分の個性がFFS理論のどのタイプに当てはまるのかを確認したことがない人は、まず連載第1回の記事『「あなたの強み」と生かし方は、FFS理論で分かる』の簡易診断にトライしてみてください。

それぞれの個性によって、適した学び方はどう変わるのか。この後、詳しく解説していきます!
それぞれの個性によって、適した学び方はどう変わるのか。この後、詳しく解説していきます!