元広告プロデューサーの堂原有美さんが、「幸福度の高い国」を巡り現地の人に幸せの価値観を聞く本連載。今回は、国連が発表した世界幸福度報告書(World Happiness Report)で2年連続1位となったフィンランドの女性に話を聞きました。

【今回の幸福国:フィンランド】
Lotta Sahimaa(ロッタさん)
1993年1月19日生まれ(26歳)/建設・開発エンジニア/アールト大学卒

堂原 まずは、簡単な自己紹介からお願いします。

ロッタさん(以下、敬称略) 現在は26歳で、建設会社で希望していた開発エンジニアの仕事をしています。大学卒業後の21歳で結婚し、現在は夫と充実した毎日を送っています。

堂原 結婚するのが早いですね! フィンランドはみんな早いんですか?

ロッタ クリスチャンは結婚が早いので、私も早くしたかったんです。ちなみに、フィンランドの2018年の平均初婚年齢は女性31.7歳、男性33.9歳です。

堂原 なるほど。宗教的背景によって結婚観も違うのですね。

「世界で一番幸せな国」って本当?

堂原 いきなりですが、幸福度ランキングの結果についてどう思いますか? 2年連続で1位ですが……。

ロッタ フィンランド人はその結果を信じられなくて、「本当か?」と疑いながら笑っています。いろいろな分析があるようですが、あくまで「幸福になれる要素を一番持っている」ということではないでしょうか。私たちも孤独を感じることもあれば、精神的に落ち込むこともある。もちろん、多くの国と同じようにたくさんの問題も抱えています。

堂原 なるほど。世界一の幸福国でも、問題はありますよね。ちなみに、ロッタさんは今幸せですか?

ロッタ もちろん! 毎日とても幸せです。

堂原 何をしているときが幸せですか?