元広告プロデューサーの堂原有美さんが、「幸福度の高い国」を巡り現地の人に幸せの価値観を聞く本連載。今回は「太陽の国」として知られるメキシコで、家族と友人に囲まれて幸せに暮らすルスさんに話を聞きました。

写真右がルスさん
写真右がルスさん
【今回の幸福国:メキシコ】
Luz Elena Lopez Vargas(ルス・エレナ・ロペス・バルガスさん)
2児の母
メキシコ国立自治大学アクチュアリー学士取得
外資系保険会社ウエルネス部門にてコンサルタント業務に従事
その後、製造会社にて経理人事を担当

子育て中でも大学に入学

堂原 こんにちは。まずは簡単な自己紹介からお願いします。

ルスさん(以下、敬称略) ルス・エレナ・ロペス・バルガスです。2人の子どもを持つ母親で、夫の親族がやっている製造会社で経理人事を担当しています。大学時代には日本語を学び、息子たちも日本語や日本文化の学べる学校に通っています。また先日、再び大学入試を受けて合格。今年からは心理学を学びます。

堂原 大人になって、しかも子育てもしながら学び続けるというのは素晴らしいですね。

ルス カウンセラーになりたいと考えているんです。

堂原 セカンドキャリアですね。この国では、大人になってから学び直される人は多いのでしょうか?

ルス どれだけ一般的かは分かりませんが、私が通い直すことになるメキシコ国立自治大学にはセカンドキャリア向けの特定プログラムがあるので、私のような人は珍しくないと思います。また、オンラインでの学習も可能になり、より多くの人がチャンスをつかめるようになりました。私の母は62歳で大学に入学したんですよ。彼女は私のヒーローです。

堂原 カッコいいですね。日本人と比べると、海外の人は本当に年齢を気にしないと感じます。誰もがいつでも自由でいられる社会は羨ましいし、そんな人が増えると、社会全体が生き生きしていくのだろうと思います。