自分だけのお気に入りに出合うには

 かつて私が飲んだ「ジン」が、さまざまな個性を持った「クラフトジン」へ進化していたことに時の流れを感じつつ、三浦さんにこんな質問をしてみました。「お薦めの1本は、なんでしょうか」

この日お邪魔した東京・渋谷の「TOKYO FAMILY RESTAURANT」。クラフトジンのラインアップは500銘柄以上あるんだとか
この日お邪魔した東京・渋谷の「TOKYO FAMILY RESTAURANT」。クラフトジンのラインアップは500銘柄以上あるんだとか

 「お薦めの1本……、それは難しい質問です。まずは飲んでみてほしい。飲み比べてみてほしいですね」そう言って、幾つかのクラフトジンを試飲させてくれる三浦さん。それぞれ一口ずつ飲んでみると……。

「クラフトジン」と一口に言っても、ジュニパーベリーの香りが強いもの、白ぶどうの果実と花を発酵させたもの、りんごがベースのものなど、実に多種多様!
「クラフトジン」と一口に言っても、ジュニパーベリーの香りが強いもの、白ぶどうの果実と花を発酵させたもの、りんごがベースのものなど、実に多種多様!
「クラフトジン」と一口に言っても、ジュニパーベリーの香りが強いもの、白ぶどうの果実と花を発酵させたもの、りんごがベースのものなど、実に多種多様!

 どれも全く違う!ジュニパーベリーが強く香るもの、白ぶどうやりんごの爽やかな香り……。ジンがこんなに種類豊富で香り豊かだったなんて知らなかった……!

 「さらにトニックウオーターで割ってみましょうか。りんごの香りがふわっと鼻に抜けると思います。ジンは素材そのものの味が本当にシンプルに伝わってくるんです。作り手側の思いをダイレクトに感じてほしいですね。

 飲み比べるもよし、ラベルで選んだっていい。ジンフェスティバルに行くもよし、セミナーに行くのもいい。自分のお気に入りの1本を、自分で見つけていくのも『クラフト』の醍醐味(だいごみ)です。知識がなくても、素材そのものの味を楽しめるのがジンの面白いところ。もっと身軽にシンプルに考えて。ぜひジンの楽しさに触れてみてください」