「クラフトビール」があちこちで飲めるようになった今、注目を集めているのが「クラフトジン」です。かつて、「ビーフィーター」「ボンベイサファイア」といった老舗ブランドしかあまり目にすることのなかったジンですが、新しい作り手やブランドが今、国内外で増えています。今回は、そんな「ジン」の魅力に迫りました。

ようこそ、ジンの世界へ

 「ジントニック」を初めて飲んだ日を、よく覚えています。ブルーのボトルがとてもきれいだと思ったこと、「ジントニックください」と言った友人がとても大人に見えて、カルーアミルクにはまっていた自分が幼く思えたこと……。

 格好付けて「わたしも同じものを」と注文したものの、一口飲んでみて「う……、なんか薬みたいなにおい……」とギブアップ。それ以降ウン十年と「ジンはちょっと苦手なお酒」と思い込んでいました。

日本のクラフトジンの第一人者でもある、フライングサーカス代表の三浦武明さん
日本のクラフトジンの第一人者でもある、フライングサーカス代表の三浦武明さん

 そんな中、「近ごろクラフトジンが注目されている」と耳にする機会がとても増えました。ジンって、私がギブアップしたあのジン? クラフトジンって? そんな疑問を解消すべく、日本のクラフトジンの第一人者であり、国産ジンのサポートやクラフトジンのイベントを数多く手掛けているフライングサーカス代表の三浦武明さんに話を伺いました。