仕事で使える英語力の基本は「英会話」よりも「英語を読む力」。英文記事を読むスピードが上がると、リスニングやスピーキングのスキルも上がり、英語の会議やプレゼンのレベルも向上。脳内の英語処理速度を大幅アップして、英語を仕事の武器にするための集中連載です。

読むスキルが上がると、話すスキルも上がる

 英語力を身に付けてキャリアアップに生かしたいと思っている読者の皆さん、こんにちは。TORAEL代表の竹末研一です。

 TORAELでは英語リーディングに特化した特訓を開催していて、これまで2000人以上の受講生がニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルやエコノミストといった海外の一流誌の記事を「スラスラ読める」ようになっています。その結果、TOEICのスコアが2カ月で300点アップした方もいれば、2日で80点アップを達成した方も大勢います。短期間に英語力を上げるコツを、このコラムでもお伝えしていきますね。

 さて、英語を読むスキルが上がるとスピーキングのスキルも上がることはご存じですか? TORAELでも読む練習を続けて、英語が苦手だった泌尿器科の腫瘍専門医が国際学会の発表を楽にできるようになったり、電子部品などに使う薄膜技術の技術者が米国で開催されたカンファレンスで発表をしたり、といった例が相次いでいます。

 英会話のフレーズをいくら練習しても、こういったことはできません。なぜなら、いくらフレーズを覚えても、個別具体的なビジネスの話はできないからです。日本語でも「これは何ですか?」や「◯◯はありますか?」「〇〇できますか?」といった文章をいくら覚えても、ビジネス・プレゼンテーションはできませんよね。それと同じことです。

 では、米大統領の演説を暗記すれば、英語でビジネス・プレゼンテーションができるようになるものでしょうか?