やるべきことは何となく分かっていても、腰が重い、続かない、理想通りにできない…。行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんが、そんな状況を突き抜ける方法を教えてくれる本連載。最終回で取り上げるのは、友達や同僚の幸せを心から祝福できず、自己嫌悪に陥ってしまうという「ダメダメ」例です。

 今月のお悩み: 
「転職に成功した友人や、仕事を頑張りながらプライベートも充実させている友人を見てモヤモヤ。人の幸せを素直に喜べない自分に落ち込む……」

「嫉妬心=悪」ではない

 自分とは違う生き方をしている人を見て、思わず嫉妬したことはありませんか。キャリアアップ意識が高い人なら、一足先に昇進した同僚や、転職を成功させた友人が気にかかるときがあるでしょう。結婚したい気持ちがあるのになかなかうまくいかない人は、楽しそうな家庭を築いている友人を見て、こっそりネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。「おめでとう」「よかったね」と言いながら、相手の幸せを心から喜べない。そして、そんな自分が嫌になる……。

 行動心理学の専門家として相談を受けていると、強い嫉妬によって自分を嫌いになってしまったという女性の声をよく聞きます。そんなとき、私がいつも相手に伝えているのは「そもそも嫉妬心は誰にでもあり、悪いものではない」ということです。