欠点は周囲にバレたほうがうまくいく

 第1回でお話ししたように、「他力」を使いこなせるようになりたいと思ったときに最初に行うべきは「ダメな自分を受け入れること」です。私の場合、冒頭で明かしたような「注意散漫」な自分を、まず認めるところから始めました。そして、周囲に「私って、本当にそそっかしいんです」と積極的に欠点を伝えるようにしてみました。すると、周りの環境や自分の行動が次々に変わっていったのです。

 まず、「鶴田さん、今日は忘れ物ないですか?」と周囲から声をかけてもらえるようになりました。また、自分の意志の力に頼ることを諦めると、メール送信前にはあらかじめ「ファイル添付を忘れていないか確認」というチェック項目を見えるところにメモしておいたり、電車で読書をするときには目的地までの時間を逆算してスマートフォンのアラームをセットしたりと、さまざまな「対策」も打てるようになりました。つまり、自然に「他力型システム」を組めるようになったのです。

自分を助けてくれる「他力型システム」を組もう
自分を助けてくれる「他力型システム」を組もう