「ダメな自分」から突き抜ける4ステップ

 お話ししてきたことをまとめると、次の図のようになります。

 ダメな自分を受け入れれば「他力型システム」を組むことができ、それは苦手なことからなるべく手を引くということにつながります。強みを生かせば、高い生産性が上げられる作業に集中できますから、行動できる量も増え、短期間で大きな成果を得やすくなります

 「他力」は限られた「意志の力」を最適配分し、なりたい自分へと向かうための必須ツールなのです。

 この連載では次回から、読者の皆さんの具体的なお悩みに対する処方箋を提示していきますが、共通して意識してほしいのは「自分は何をするか」+「それを誰と(何を使って)やるか」の最適な組み合わせを見つけることです。

 「自分は何をするか」を決めるときは、好きなことや得意なことをベースに考えるのが一番。一方で、自分の苦手なことを得意としている他人は必ずいます。テクノロジーでカバーできることも多いです。上手にコラボレーションしたほうが、「意志の力」を効率的に使い、成果を最大化できるのです。

取材・文/華井由利奈 構成/加藤藍子(日経doors編集部) イラスト/PIXTA