やるべきことは何となく分かっていても、腰が重い、続かない、理想通りにできない…。行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんが、そんな状況を突き抜ける方法を教えてくれる本連載。第4回で取り上げるのは、朝型生活で自分磨きの時間を確保したいと思いつつ、習慣化できないという「ダメダメ」例です。

 今月のお悩み: 
「自己投資の時間を確保するために、朝型生活になりたい! でも、たまに早起きできてもすぐにリズムが崩れて、二度寝したり、つい夜更かししたり。なんて自堕落なんだろうか……」

早起きに必要なのは「努力」より「楽しみ」

 日々の忙しさに追われていると、将来の自分のために勉強したり、運動したりする時間はなかなか取れないもの。朝早く起きることができて、出社前の1~2時間を自分のためだけに使えたらうれしいですよね。私も20代の頃は朝型人間を目指して必死に努力していました。でも行動心理学を学んだ結果、努力をするよりも、「苦痛」を感じる要素を取り除いたほうが朝型に近づけることが分かったのです。

 そもそも行動心理学には、「人間は苦痛を避けて快楽を得ようとする生き物だ」という前提があります。これを根性論で乗り越えようとしても、長続きしません。