ライフスタイリスト・北條久美子さんと、理想の自分になるヒントをお届けする本連載。第1回は「自分を知る」をテーマに3つのワークをお届けします。 社会人になって数年たつと、「本当にやりたいことって何だったっけ?」と自分を見失うこともありますよね。キャリアチェンジやライフプランを考える前に、まずは自分自身を知り、本当に「やりたいこと」や「理想の人生」を探ってみましょう。ダウンロードして書き込めるワークシートもぜひ活用してくださいね。

自分で自分の可能性を狭めないで!

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。ライフスタイリストの北條久美子です。

 私は普段、さまざまな企業や行政機関、大学などでビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアアップセミナーなどを行っています。doors世代の皆さんと接する機会も多い中、私がいつも感じているのは「みんな現実的すぎる!」ということです。

 例えば、マネジメントをしたいか尋ねると、「なれるならリーダーになりたいけど、周りが決めることだから」「今の仕事に精いっぱいで新しい挑戦は難しい」という答えが返ってくる場合がほとんど。

 これではせっかくリーダーになるチャンスが来ても、仕事でやりたいことがあっても、自分でみすみす可能性を狭めているのと同じ。「不安」や「苦手」を感じると、すぐに消極的になってしまうのはもったいない。

 一方で、会社や仕事に慣れてきたのに「やりたいことが分からない」という人が増加傾向にあると感じています。入社した時は、「こんな仕事をしてみたい」「あのポジションに就きたい」と夢を持っていたはずなのに、働き始めて2、3年もすると、現実を知ってトーンダウンしてしまうのです。

 「私のやりたいことって何だっけ?」、「新しい挑戦は怖い」。そう感じたら、勇気を持って一度立ち止まってみましょう。この連載では、自分に自信を持って未来を切り開くためのワークを毎月紹介していきます。最終ページにあるワークシートは、ログインした会員の皆さんがダウンロードできます。1日10分でもいいので、自分と向き合う時間を作ってみてくださいね。