「付き合っている彼氏はいるけど、どうしたら『結婚しよう』という空気に…?」――そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。さまざまなパートナーシップのあり方を紹介する本連載、今回お話を聞いたのは、ユニークな「プロポーズ」を経て2019年11月に入籍した新婚カップル、井下理子さんと二田裕太郎さんです。なんと理子さん、彼に結婚を意識してもらうために、パワーポイントで自分自身を売り込む「プレゼン」をしたのだとか――。

井下理子さん・27歳
ビジネスパーソンに向けたオンラインキャリア相談サービスを展開するポジウィルに勤務。新卒で入社した会社で営業職だったこともあり、結婚についてもプレゼンすることを思いついた。「令和婚」にも憧れており、みごと実現した。

二田裕太郎さん・28歳
人材系の企業に勤務。理子さんの魅力的だったところは「コミュニケーションのラリーが自然に続くところ。何かしゃべらないと、と気を使うところがなかった」。1年記念日には理子さんの好きなところを色紙いっぱいに書いてプレゼントしたことも。正式なプロポーズはまだしていない。

マッチングアプリで意気投合

 出会いはマッチングアプリ。まだ「アプリで出会うのには抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、二人にとっては自分の求める相手を探すための自然な選択肢の一つでした。

 「お酒に強くないので、合コンのような場に出かけていくのはあまり気が進まないんです。知人に紹介してもらうのも気を使うし……などと考えていると、恋人は欲しいと思っても出会いの場がなくて。結婚を強く意識していたわけではないので、一緒にいて居心地がいいと感じられる相手が見つかったらいいな、くらいの気持ちでした」(裕太郎さん)

 理子さんのほうも、スタンスはほぼ同じ。ただ、パートナーに求める条件としては裕太郎さんより明確なイメージがありました。

 「タバコを吸わないこと、私がロジカルに話すタイプなので感情的な物言いをしてこない人、あとは丸顔が好き(笑)。見た目の印象も含めて、だんだん『自分はここが譲れないな』ってポイント、分かってくるじゃないですか。もちろん『フィーリングしかない』っていう人もいると思いますが、私はある程度『こういう条件は満たしている人がいいな』っていうイメージを持っていました。だから、リアルでランダムに出会いながらそこを確認していくより、アプリを使うほうが効率的でしたね」(理子さん)

 お互いに「お笑い鑑賞」という共通の趣味があったことで、メッセージのやり取りも弾み、大好きな芸人のライブを観に行ったことがきっかけで交際に発展したという二人。アプリ上でやり取りを始めたのが2018年8月、付き合い始めたのは9月とスムーズな展開でしたが、一気に結婚までたどり着いた背景には理子さんの「プレゼン」がありました。

「ちょうど賃貸マンションの更新時期がきたのをきっかけに、同棲を始めました。タイミングですよね」(裕太郎さん)。さらに結婚の「タイミング」を自ら引き寄せた理子さんの実際のプレゼンスライドは、2ページ目以降で公開します!
「ちょうど賃貸マンションの更新時期がきたのをきっかけに、同棲を始めました。タイミングですよね」(裕太郎さん)。さらに結婚の「タイミング」を自ら引き寄せた理子さんの実際のプレゼンスライドは、2ページ目以降で公開します!