企業内の若手チームに注目し、取材する連載。第8回で取り上げるのは、東急不動産の中での活動「GREEN FLAG PROJECT」。メンバーの伊藤陸さん(30歳)、小川忠宏さん(37歳)、上口彩さん(35歳)に活動の内容と魅力を聞いた。

始まりは本社移転

左から、東急不動産・人事部 人事企画グループ・伊藤陸さん、住宅事業ユニット・販売統括部・販売管理グループの上口彩さん、投資事業ユニット・投資推進本部・投資企画部・資産投資グループの小川忠宏さん
左から、東急不動産・人事部 人事企画グループ・伊藤陸さん、住宅事業ユニット・販売統括部・販売管理グループの上口彩さん、投資事業ユニット・投資推進本部・投資企画部・資産投資グループの小川忠宏さん

 東急不動産には、若手社員が中心となり、部門横断で取り組む組織風土改革がある。その名も「GREEN FLAG PROJECT(以下、GFP)」。この活動の始まりは2019年5月。同年8月、当時青山にあった本社を「渋谷ソラスタ」に移転するプロジェクトが進む中、働き方を変革する動きが社内で生まれ、本社移転プロジェクトを担当していた若手社員が中心となりGFPを立ち上げた。

 プロジェクト名にある「GREEN」は同社のコーポレートカラーの緑から取られている。「FLAG」には「社員一人ひとりが旗振り役となって、主体性を持って活動していく」という思いが込められている。

 設立当初、部門横断で約30人が参加。組織風土に関する課題の中から重要テーマ5つを選んで解決するため、5つのプロジェクトが立ち上がった。

 活動が軌道に乗ってきた2019年10月以降、改めて全社員に向けて活動内容を説明し、新メンバーを募集したところ、続々と希望者が集まり、今では合計60人以上の社員が参加するまでになった。その間、2つの新たなプロジェクトが生まれた。参加者の男女比率は約7対3。「社員全体の男女比率が約8対2です。それを踏まえると女性も比較的多く参加してくれていると感じます」(人事部 人事企画グループ・伊藤陸さん)

「女性も比較的多く参加してくれていると感じます」(伊藤さん)
「女性も比較的多く参加してくれていると感じます」(伊藤さん)