会社の未来、現在の原動力

2018年2月、マレーシアでアジア太平洋地域のマッキャン・ミレニアルズリーダーが集合した会にて。前列中央が松坂さん
2018年2月、マレーシアでアジア太平洋地域のマッキャン・ミレニアルズリーダーが集合した会にて。前列中央が松坂さん

 マッキャン・ワールドグループ ホールディングス社長・CEOのチャールズ・カデル氏※は語る。

 「5年ほど前に結成された日本におけるミレニアルズのムーブメントはアジアへと広がり、今では世界10オフィスで活動しています。マッキャンミレニアルズこそが会社の未来であり、現在の原動力でもあります。彼らの情熱、やる気、イノベーションそしてクリエイティビティが、我々に業界が活気に満ち強固であり続けると確信させてくれます。私は彼らのことを大変誇りに思っています」(カデル氏)

 マッキャンエリクソンのプランニング本部・本部長の松浦良高氏も言う。

 「若い人たちの価値観は、働き方も含めどんどん変わっています。だからこそ僕は、若い人たちの成長や主体性をできる限り応援したいと思うし、そのことによって僕自身もたくさん学んでいます。今後もミレニアルズらしいことをグイグイしかけてほしいです」(松浦氏)

 若手社員が、長いものに巻かれるのではなく、新しい「何か」を生み出すために独自に仮説を立て、アクションを起こそうとする。その若手社員を会社側もあの手この手で支援する。マッキャンミレニアルズはそんな意欲的な若手社員が集まる部室のような場所であり、そこを基盤にして社内外にエネルギーを発散する基地にもなっている。

※ チャールズ・カデル氏は9月30日で円満退社している。

取材・文/小田舞子(日経doors編集部) 写真/窪徳健作