コロナ禍でトレーニング量は増えた

 コロナ禍で、ジムへ通うことは一時中断せざるを得なくなりましたが、自宅での運動を1日の習慣の中に組み込んだ松田さん。新型コロナウイルス感染拡大以前よりもむしろ、トレーニング量は増えているそう。

 「部屋の一角にヨガマットを常に敷いた状態にしておき、起床したらすぐ、その場所へ移動します。そして、負荷が高めの筋トレ中心のプログラムを20分ほど行います。これで、1日のスイッチがオンに。さらに夜の入浴後には、30分ほどかけてストレッチ中心の動きを行い、仕事で凝り固まった体をほぐします。外出自粛や在宅勤務で生まれた『おうち時間』は、トレーニングや自炊に当てているので、私個人のQOL(生活の質)は、以前より上がっている状態です」

Zoomを活用したトレーニングの様子(写真は松田さん提供)
Zoomを活用したトレーニングの様子(写真は松田さん提供)

 「緊急事態宣言下でジムが休業になったことを受け、トレーナーをしている友人がオンラインで個人レッスンを始めたんです。YouTubeのエクササイズ動画も私は日ごろからよく活用するのですが、正しい姿勢を取れていなかったのか、腰を痛めかけてしまったこともありました。Zoomであれば、画面越しに体の状態をチェックしてもらえるので、安全に、質の高いトレーニングができます。予約制なので、軽い気持ちでサボることはできないというのも、自分にとってはメリットだなと思いました(笑)」

 働き方も、友人とのコミュニケーションも、コロナ禍をきっかけにオンラインへのシフトが加速しています。リアルとオンライン、それぞれの利点を知って、トレーニングについても、自分に合った方法を見つけていきたいですね。

取材・文/加藤藍子(日経doors編集部)