リクルートキャリアを経て独立し、オールラウンダーエージェントとして活躍する森本千賀子さん。仕事に邁進していた20代、周囲の誰からも「結婚には興味ない?」と思われていたそう。そんな周囲の予想を裏切り、自身で思い描いていたライフプランの通り29歳で結婚、2児を育てながらキャリアを磨き続けた森本さんは、「いい恋愛はいいキャリアをつくる」と語ります。この連載ではキャリアと恋愛、どちらも充実させて倍の幸せを手に入れるための「モリチ流・恋愛術」をお届けします。

やりたいことだらけのdoors世代こそ思い切り恋愛しよう

 働き方も生き方も多くの選択肢がある現代社会では、仕事も結婚も家庭もやりたいことも、自分次第ですべて手に入る時代になりました。一方で、結婚しても経済的に共働きせざるを得ないのが今のご時世です。「仕事を続けたい」という気持ち以上に、働き続けなければなりません。

 doors世代の皆さんは、「恋愛もしたいけど、キャリアを築くのが先!」と考え、仕事にフォーカスしている方も多いでしょう。もちろん仕事で成果を出すことも大事。でも「忙しいから今は恋愛したくない」「誰かと付き合うのが面倒くさい」と思ってしまうのは、非常にもったいないことです。

 反対に、仕事を中途半端にして「婚活だけを頑張る」というスタンスもバランスを欠いていると思います。doors世代は社会人としての基礎を固める時期。自分の仕事軸を定めるには、さまざまな経験をしながら仕事に向き合う必要があるからです。

 だからこそ、私は仕事と同じくらい、本気で恋愛してほしいと思っています。

 なぜなら、私は「恋愛は究極の『自分磨き』になる」と考えているから。いい恋愛は、感性を豊かにし、心からの安心感や喜びを与えてくれます。こうした幸福感が自分を輝かせ、自然と仕事においても良い影響がもたらされるのです。