前回はキャリア女性が恋愛や婚活をするうえで大切にしたいマインドについて紹介しました。第2回では、森本千賀子さんが実践してきた「すてきな出会い」を呼び込むためのアクションをお伝えします。

なぜ私は「出会い」がないの? 出会いのために女性がすべきこと

 私は普段、仕事を通じてたくさんの働く女性とお会いします。中でも20~30代のキャリア女性からは仕事の悩みの他に「恋愛につながるいい出会いがない」という嘆きが多く聞こえてきます。それぞれ魅力的な人ばかりなのにどうしてだろう……と考えた結果、その理由が「視野が狭い」からではないかと気づきました。

 例えば 「会社の人と親しくなるのは抵抗がある」「条件のいい人と出会いたい」と思うあまり、自分で出会いの可能性を狭めてしまっている場合が多いのです。

 マッチングアプリや婚活パーティーでもすてきな出会いが望めると思いますが、その前に、自分の身近で活動範囲をもっと広げることをお勧めします。

 良い人と出会うために女性がすべきことは、シンプルに「人との接点を増やす」ことです。このとき、いきなり「恋愛」や「結婚」を目的にするのではなく、自分が心から楽しめて、プラスになると思える交流を深めていくことがポイントです。

 現在、「毎日、家と会社の往復だけ……」という人は、まず社内の人脈を広げることから始めてみましょう。

 部署や世代が違う人とも積極的に話をしたり、手伝いをしたりして交流を持つ努力をするのです。組織横断型のプロジェクトや社内イベント、有志のクラブに参加してみるのもいいですね。その中で恋愛に発展しなくても、社内で自分の存在感を高めることは、仕事面でもプラスに働きます。やりたい仕事が回ってきたり、希望部署への異動のチャンスがやってきたりと、キャリアアップにつながるのです。

 また、親しくなった上司や先輩、同僚からすてきな人を紹介してもらえる可能性だってあります。

 自分自身が周囲から「ぜひ、あの人に紹介したい」「幸せになってほしい」と思われるような人物でないと、紹介のチャンスもやってきませんから立ち居振る舞いや気遣いなど人間力を高めることを心がけましょう。