投票に行って存在感をアピール

―― こういう状況だと「政治は誰かがやってくれるもの」とますます考えてしまいがちですよね。

能條 そういう気持ちを抱いてしまうのは理解できるのですが、それだと結局自分たちが損してしまう。政治家は票を集めないと仕事にならないわけで、今、最も票を持っている60代以上の人々の方を向いてしまっている。ただ、その60代と20代の票の割合が逆転したら、20代の方を向いて仕事をせざるを得なくなるわけです。20代から票を得られなくなったら仕事ができなくなるわけですから。

 だから自分たちの方をしっかり向いてもらえるよう投票には行くべきだと思います。

―― 政治に興味を持てないと人も多くいると思います。

能條 テレビのワイドショーなどで新しい首相はどんな人物なのかさかんに報じられていますが、そういった目の前の政局にはあまり左右されないほうがいいと思います。政治がただの覇権争いに見えてとてもつまらないものに思えてしまうので。

 そうではなくてどういう社会にしていきたいか、長期的な目で政治を見たほうがいいと思います。例えば自分が気になっている課題について、どんな政策を打ち出しているのか、というようにすると政治を見る目線が決まってくる。

 私の場合はジェンダーと気候変動の2つのことが気になっているので、これらのことについてどんな政策が議論されているのか、政治家はどう考えているのかを常に気にしています。

 今後どのような政権になるかは未知数です。ただ、自分が気になる課題はどんな議論をされているのか、しっかりと見続けてほしいですね。そして次の衆議院選挙にはぜひ投票に行ってほしいと思います。

取材・文/飯泉 梓(日経doors編集部)代表撮影/ロイター/アフロ(自民党総裁選の写真)

能條桃子(のうじょう・ももこ)
大学生
慶応大学4年生。若い世代が政治に興味が薄いことに問題意識を感じ、若者が積極的に政治に関与するデンマークに留学。2019年7月に「NO YOUTH NO JAPAN」を立ち上げ、インスタグラムで政治に関するコンテンツを投稿し、話題を呼んだ