9巻#87「シャロン」

 この後、月を目指すムッタの前にはいくつもの壁が立ちはだかりますが、ムッタは決して諦めず、果敢に挑戦し続けました。「シャロンのために月に行く」と決めたことが、ムッタの中でぶれない芯になり、ムッタを突き動かしていったのです。

 自分ではない誰かの夢の実現を「自分の夢」にするところに、「受容性」らしさが表れています。このように、「受容性」の高い人にとって、夢や志は、身近な人との関わりの中で育まれていく傾向が強いのです。

欲を広げれば、社会を変える力になり得る

 以前、社会人向けに国家資格受験を支援している専門学校の経営者と話をしたことがあります。「資格取得が目的の人」と、その資格を取得して「開業を目的としている人」、さらに「困っている人の役に立ちたい人」という3グループに分けて合格率を調べたところ、最後の「困っている人の役に立ちたい人」たちの合格率が一番高かったそうです。

 資格取得はあくまで手段、と認識しているために、「そんなところで立ち止まっていられない」という心理が働くのでしょう。